正直モテたいので、『ぼくは愛を証明しようと思う。』を読む。

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藤沢数希『ぼくは愛を証明しようと思う。』

一時web界隈で盛り上げりを見せていた「恋愛工学」、藤沢数希という金融工学畑の著者が恋愛にそのフレームワークを応用して開発した脱非モテのためのプログラムという聞いただけでは「?」な内容で、彼のメールマガジンを購読しない限りその実態を伺い知ることがほとんど出来ないことで知られてるけど、ここにきて小説という形でそれらのメソッドが余すことなく披露されることになったので、さっそくというかやっと読んでみることに。


モテない主人公が、恋愛工学を駆使するナンパ師永沢さんとの出会いをきっかけに1年後には脱非モテに成功するという成長譚で、序盤の「非モテコミット」を描いた部分は非モテ特有のあるあるでけっこう泣ける。モテないが故に出会ったり付き合った女性に一途になり過ぎてしまう現象で、そうなると相手からナメられ色々と搾り取られた挙句に捨てられてしまう。そういった男のキモさを的確に永沢さんが指摘してくるので、読んでて身につまされる。恋愛を重く考えて神聖化したりせず、一種のゲームとして効率性を考えないと女たちに負けてしまうことを、永沢さんは生物学の名著であるリチャード・ドーキンスの『利己的な遺伝子』なども援用しつつ主張する。

では、どうすればモテるのか?恋愛工学の伝道師曰く「モテ = ヒットレシオ × 試行回数」という方程式が全てとしている。永沢さんというか藤沢数希氏のモテ定義は恐らく「モテ = セックス出来る女の数」だと思われるけど、まあチャラいのが嫌なら「モテ = 誰かと付き合う」ぐらいの品性ある公式に書き換えてもいいと思う。まずはゴールとしてのモテが成功する確率(ヒットレシオ)を上げるプロセスを磨きルーティン化する、そしてそれをひたすら繰り返す(試行回数)、ほとんど株の取引きと同じような話だが恋愛をゲームとして捉えるなら当たり前に思えてくる。そしてモテる男女はこういった思考回路を生まれながらに備えてるのかもしれない……、そんな気もしてくる。

モテというゴール自体をどう導くかについては、心理学や催眠術でお馴染みのイエスセットでラポールの形成とかダブルバインドで選択肢を強制的に狭める方法など古典的な内容ではあるのだけれど、それ以外にもあえてディスって打ち解ける方法やline交換したらなんでもいいので必ずメッセージをすぐ送るといった細々したメソッドがあって、言われてみたら当たり前だったり実践していたりする内容も、理屈の裏付けと共にストンと落ち着きどころを見つけたような理解が得られるようになっている。

かくして脱非モテを達成した主人公であったが……、という小説的な展開もあり、しっかりとタイトルと内容の乖離を埋めてあるので、作品としての仕上がりもなかなか。これだけの手練手管を惜しげもなく披露してくれる著者の藤沢数希氏はさぞモテるだろと思わせるし、信者たちから恋愛教祖として祭り上げられるのも分かる気がする。そこで最近の氏の活動を見てることに。

恋愛工学の開祖で年収2億の藤沢数希さん、うしじまいい肉さんと一人3万円の寿司屋でデートして、メルマガでボロクソに言われる。

この一件の捉え方は色々あるけど、とにかく教祖とまで呼ばれている本人が踏ん反り返らずに著作の内容を実践しているという部分においては評価されても良いのかもしれない。彼はアメリカ留学時に初めて外国人女性と寝たときに、2chの「海外板」に【海外】ついにパツ金女とヤりました!【留学】というスレッドを立てたという、自分は童貞を捨てた時に2chの「もてない男板」を優越感に浸りたくて覗きに行ったがスレッドは立てなかった、いや立てる行動力はなかった。一日ナンパ50回という試行回数をこなす行動力の話と被ってくる部分ではあるが、モテるとはそういうことなんだろうと思う。

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