DTMで作った楽曲をどうしようかと考えあぐねていましたが、せっかくなら作ったもので収益をあげる、つまりマネタイズできればいいなと思っていました。
そこで調べてみると、数年前に比べて最近は音源をネット販売できるサービスが増えてきた印象なので(しかも基本無料!)、それらを実際に使用してみて使い安さなどを紹介しようという企画を今回から始めてみようと思います。
無料でネットショップを作って音源販売ができる「BASE」
もくじ
第一回目となる今回は、BASE株式会社の運営する「BASE」を取り上げたいと思います。こちらは2012年11月19日から運用を開始したサービスで、ネットショップを無料(サービス内課金あり)で提供しています。
“BASEはネットショップを作るためのWEBサービスです。”
BASEなら「ECサイトを作りたい」そう思ってから3分後にはオリジナルのショップを持つことができます。
HTMLやCSSの使い方がわかない…。そんな方のお悩みもBASEなら解消され、自由にカスタマイズすることが出来ます。
今まで面倒だった決済システムもはじめから入っているので何もしなくて大丈夫です。
上記のように、なんといってもウリは「ホームページを作る専門知識不要で初期費用・月額利用料0円からはじめるネットショップ」であることで、実際にアカウントを作って楽曲を登録するまで3分もかからないぐらい簡単にできてしまいました。
創業者のコンセプトとして「SNSは無料で利用できるのに、ネットショップはなぜ有料なのか?」という部分から展開してきたサービスなので、かなりユーザーフレンドリーな理念が根幹にある印象です。
その昔、音源販売をするために、このサイト内でもウェブ販売できるWordPress用のプラグインを導入にして、四苦八苦しながら結局まともなものにならなかった記憶が懐かしい……、というより頑張っていたのが空しくなるほど便利です。
登録の仕方・使い方
では、さっそく使い方を見ていきます。
まずはBASEのトップページから「無料でネットショップを開く」をクリック!
たぶん2,3分でとりあえず自分のネットショップを開くことができます。
①「無料でネットショップを開く」ボタンをクリックする
②ショップのアドレス、登録メール、パスワードを入力
③とりあえずネットショップ完成!
「反社会的勢力でないことの表明・確約に関する誓約書」に同意するのチェックボタンを入れれば、もうショップ開設自体は完了。ここまでで3分ぐらい、簡単すぎてヤバいなぁ。
④登録したメールアドレスの認証は忘れずに
メール認証が終えて、ここまでの時点でとりあえず自分のネットショップのページを見ることができます。
さっそく自分の音源を登録していく
ここから、いよいよ自分で作った音源をネットショップに登録していきますが、デフォルトの状態だとデジタルコンテンツを取り扱えない仕様なので、上部のメニューにある「Apps」をクリックして、「デジタルコンテンツ販売」をインストールします。
①デジタルコンテンツ販売用のAppsをインストール
上記のメニューバーにある「Apps」→「デジタルコンテンツ販売」を選択。
※少し前までのwebサービスでは、無料ネットショップは簡単に作れても、この「デジタルコンテンツ販売」は有料サービスであるパターンが多かったので、便利な世の中になったもんだなぁと感謝しております。ありがたや、ありがたや。
②デジタルコンテンツ販売用のAppsをインストール2
「インストール」ボタンを押せば完了。これでデジタルコンテンツ(音楽データだけでなく写真・テキストデータもアップ可)の販売が可能になりました。
③音楽データをアップ・販売価格等を決定する
実際に音源データをアップしていきます。上部メニュータグから「商品管理」→「+商品を登録する」の順に進むと、商品登録画面になります。価格、商品名、商品説明などの項目を埋め、同ページ下方にある「デジタルコンテンツ」の項目から音源ファイルをアップします。ファイル容量は1KB以上、1GB以内です。
これで、自分のネットショップ上にオリジナル音源のファイルがアップできました。
支払い方法を設定する
最後にネットショップ上で支払い方法を設定しないと、買ってもらうことができないので、その設定に関してみていきますが、その前に、ネットショップをで商品が売れた際の手数料について。
①まず商品が売れた際の手数料について
BASEは「BASEかんたん決済」という自前のシステムを用意していて、「クレジットカード決済、コンビニ決済・Pay-easy、銀行振込、後払い決済の4つの決済方法に対応」しています。
その際の手数料は、3.6%+40円となっています。(後払い決済のみ6%)
例えば、ひとつの音源を200円に設定し場合は、手数料は200円×0.036+40円=47.2円ということになります。1曲売れれば150円ぐらいが収益となるわけですね、素晴らしい!
②「特定商取引法に関する表記」の登録
「BASEかんたん決済」を利用するためには「特定商取引法に関する表記」の登録をしないといけません。上部メニューの「ショップ設定」→「特定商取引に関する表記」のタブと進んで、フォームに記入しいきます。
※フォームの事業者に関する記入欄以外に関しては、デフォルトでサンプル文章が記入されているので、デジタルコンテンツである音源データのみの販売をする場合は、特に編集する必要もないと思われます。そのままサンプル文章を使ってしまって大丈夫でしょう。
③決済方法を決定する
決済方法は4種類。「クレジットカード決済」、「コンビニ・Pay-easy決済」、「銀行振込」の3種類は選択した後、すぐに利用可能になります。「後払い決済」だけは約5営業日の審査期間を要するとのことです。音源データを売るだけなら、基本的に上記3つの決済方法ができれば十分だと思います。
いよいよ公開
最後にダッシュボードに戻ると、「ショップを公開しましょう!」というボタンが出てきますので、これでいよいよ自分の音源を売れるネットショップが公開できます!お疲れさまでした~。
当サイトで作ったBASEのネットショップはこちら。
現状ではショップのデザインなどデフォルト状態なので、これからカスタマイズできる部分はやっていきたいと思います。
ちなみに、公式サイトのBASE Uでは運用のノウハウを掲載してくれているので、ネットショップ初心者の方はぜひ参考にしていてください。
BASEの収益モデルについて
無料でネットショップを開けるサービスを提供しているBASEが、どのように収益化しているのかについて、一応考えておきます。この辺がしっかりしてないと、せっかくサービスを利用させてもらっても「サイトが潰れてしまった」なんてこともありえますのでね。収益化している部分は、主に手数料・有料Apps、あとは単価が良さそうなネットショップ用の「デザインマーケット」にあるテンプレート群でしょうか。特にBASEのネットショップ・デザインはHTMLをいじるのも有料Appsの購入が必要なので、基本的にほとんどカスタマイズできないようになっている印象。
ネットショップで商品を売る際は、カテゴリー分けやパッと見のデザイン性などが購入率に響く部分も多いにあると思います。BASEでしっかり売り上げを出したいと考えた場合は、有料Appsやデザインマーケットの購入が必須になるはずなので、そういった意味で収益の柱はしっかりしている気がします。
まとめ
DTMで作った音楽をせっかくだからマネタイズする方法はないか?ということで、ネットショップで売ろいうという流れから、今回は「ホームページを作る専門知識不要で初期費用・月額利用料0円からはじめるネットショップ」という触れ込みのBASEを利用してみました。
設定を始めてものの10分ぐらいで、音源をアップして販売できる状態まで作ることができるので、「これはスゲー!」と普通にビックリしています。こんなに簡単だったら、もっと早く始めておけばよかった、音源を売る機会損失だったわ~と若干後悔すらしてます。とりあえずオリジナル音源を売る場所が欲しいという方は、基本機能が無料なので開設して損はしないと思います。