中村淳彦『職業としてのAV女優』:推定合格率14%の難関職へ

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職業としてのAV女優 (幻冬舎新書) 中村 淳彦

中村淳彦といえば、AV女優たちの経歴を赤裸々にルポした『名前のない女たち』シリーズが有名ですね、僕も読んでました。それで今回は主に彼女たちが働くその労働環境と待遇の変遷にクローズアップした内容。AV女優たちのギャラ(モデルプロダクションの天引きの相場)や、ダークでリスキーな裏商売のイメージが付きまとっていた時代から「健全化」・「コンプライアンス遵守」へと業界の構造が転換していくターニングポイントの話、そしてAV女優を引退したその後の行く末など、あまり表に出てこない内容が盛りだくさん!……、というかバッキー事件が全てを持って行ったけど。


もくじ


推定合格率14%


90年代から2000年初頭まではスカウト中心だったのが、2000年後半から現在にかけての「一般女性の応募」によるAV女優の増加によって、合格率は推定14%にまで狭まっているとのこと。しかも女優ヒエラルキーである「単体>企画単体>企画」の最下層にあたる「企画女優」に至っては、合格しても仕事が回ってこない売上ゼロという、モデルプロダクション側には半分お荷物でしかない状態が急増しているのだそう。誰でも裸になる覚悟さえあれば、なんとか生きているという時代は終わってしまったようです。


一般女性が増えている理由


なぜ「一般女性の応募」が増えているのかというのは、業界あげての「健全化」への努力が功を奏していること、さらにモデルプロダクションも自社サイトで「即金・楽しい・簡単・バレない」の4点セットの安心感を謳うことで、参入障壁を引き下げているため。「ちょっとお金に困ってネットで検索してみた」ぐらいの感覚で、ごく一般的に暮らしていた女性がAV女優に転身してしまうお手頃さ、精神疾患者や多重債務者の傾向が強かった90年代のAV女優とは違い、誰もがなり得る可能性のある職業としてボーダレス化が進んでいるとのことです。


単体AV女優のハイスペック化の謎


本書では謎扱いされてませんが、ここ数年のクオリティーの高さに誰もが「なんでこんなにかわいい子が……?」と一度は疑問に思ったことがあると思います。で、ここまで書けばあきらかだと思いますけど、ヒエラルキートップの「単体女優」というのは、数多の応募者を蹴散らしてスカウトマン直々に声を掛けられて業界に参入してくるような容姿端麗・高学歴ついでに女子力も高そうな強者ばかりとなります。要するに一般女性の応募増加によって合格倍率が跳ね上がり、AV女優全体の容姿レベルの底上げが起こったため「単体女優」に求められるスペックも先鋭化してしまった結果のクオリティーの高さということになります。でも、AV業界も不況の波に晒されているという現実。大金を手にすることが出来るのは本当に一握りのAV女優だけとなってしまったようです。


バッキー事件


この業界が「コンプライアンス遵守」へ舵を切る決定打となったバッキー事件、興味のある方は下記を参考に。これは忘れてはいけない事件です。

バッキー事件(wikipedia)


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