『電脳コイル』が新たにブルーレイBOXで発売されることになり、その記念ということらしく期間限定で全話を絶賛無料配信中なわけですが、とても観たい。何もかもを忘れて拡張現実の世界で暴れまわる子供たちの世界を眺めながら童心に戻りたい。そんなことを思いながら、うず高く積まれたタスクの山から目を逸らして現実逃避しているせいか、例のCD制作は遅々として進まず……、といったあんばいであります。深夜なのでスピーカーから音量を出せないことが手詰まりで、ヘッドフォンだと音の位相が分かり辛いからミキシングするのは心許ない感じです。ちなみにボーカルのレコーディングは一応なんとか録り終えた段階なんだけど、本当に間に合うのか。(と、このエントリーの書き出した時点では完成していなかったですが、その後めでたくマスターCDも出来上がり、あとは無事に納品されるのを待っているだけとなりました)
ちなみに、下記が『電脳コイル』無料配信ページ。1~13話は10月5日までだったので、もう視聴できません、ワタクシも間に合いませんでした。
放映当時に全話観てますけど、ここ最近『攻殻機動隊』のテレビ版をDVDで観直していて、S.A.C. 2nd GIGもそろそろ終わりに差し掛かろうとしている折、いい感じに電脳熱も上がってきたところだし次は『電脳コイル』にでも進もうかと思い始めていたので、今回の無料配信は夢にも思わぬ僥倖!という絶妙さで時間的な余裕は皆無なのに最初の1・2話は我慢できずに観てしまいました。駄菓子ならぬメガシ屋でメタタグをこねるメガばあのサイバーパンクっぷりが、結構好きなんですけど、それでこの記事の内容を思い出しました。
「ゲーセン」いまや常連はお年寄り シニアサービス充実
かつて子どもの遊び場だったゲームセンターがいま、お年寄りも楽しめる「憩いの場」になりつつある。ほかの娯楽施設より安く長く遊べる点が人気のようだ。少子化と若者の「ゲーセン離れ」に悩む業界各社も、シニア向けサービスに本腰を入れ始めた。(中略)
店は2年ほど前から高齢者が増え始め、今は平日昼間の利用者の8~9割を占める。人気は「メダル落としゲーム」。手持ちのメダルを投入して装置内のメダルの山を崩して遊ぶ。上達すると、千円あれば長時間楽しめる。
『老人Z』に触れるまでもなく、SFワールドと高齢者って奇妙な親和性がありますけど、ゲーセンに入り浸るジイさんバアさんの風景も悪くなさそう。どうやって彼等がこの場へ辿り着いたかは知りませんが、老人たちに毎日1000円消費させて貯蓄の金山を切り崩せ!とかそんな国家戦略的な導きに騙されているんだったら陰謀論めいてきてそれはそれで興味深い。まあ、それなりのお金を持っている高齢者たちが家に引きこもって守銭奴化しているっていうのはあまり良くない話であることも事実、消費を生むってことは大事だからね。それと街の小さなゲーセンが淘汰されて壊滅状態にある昨今、メダルゲームなどで高齢者を呼び戻すことを皮切りに、子供たちまで感化されて返り咲いてゲーセン復興なんて事態が起きたら実に胸熱でございます。若年層の客側からすればコスパ的に「ゲーセンww」なんでしょうが、ワンプレイに50円~100円を投じているという緊張感はやはり心地よくもあるわけで、家庭では味わえないとか、そんな自分の中高時代の思い出補完もあってか、ゲーセンには頑張って欲しいと勝手に応援しています。
ウメハラさん「ゲームセンターは日本の文化です。ゲームセンター文化を発展させる運動を開始したい」
プロゲーマーのウメハラさんも最近こんなツイートをされたようで、老人と子供の併存する奥浩哉の描いた『01 ZERO ONE』にあるゲーセンのような、でもやっぱりサイバーパンク的な近未来の到来を期待したくなる性分です。というか『GANTZ』が終わったら、これの続き描いて欲しい。