『ハイスコアガール』4巻:「萌え」じゃなくて「胸キュン」

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ハイスコアガール4巻出ましたね。レビュー記事が「はてブ」でホットエントリー入りしてたりと今まで以上の盛り上がり方みたいです。ただ「30代オーバー向けネタ満載+けっこう個性的な絵柄」で、読む人をかなり選ぶマンガだと思いますよ。僕は大好きなんだけどね、一回り年下のカノジョに勧めたら「ツマンネッ」って言われてガン萎え、、。

『ハイスコアガール』:たった1つの単語に込められた、小春のあまりにも一途な想い

押切蓮介さんの『ハイスコアガール』が面白い。 最新刊4巻で、物語は更なる盛り上がりを見せてきた。 ハイスコアガール(4) (ビッグガンガンコミックススーパー)作者:押切 蓮介発売日: 2013/06/25メディア: コミック まず、作品の概略に触れておく。 内容にかなり触れるので、ネタバレが苦手な方はご留意願いたい。 ...

ネタバレ含むで書くと、1~3巻をかけてじっくり描かれてきた矢口春雄、大野晶、日高小春による緩やかだった三角関係がついにガチガチの本物へ、というのがこの4巻です。女の子を二人も泣かせて、下衆の極み状態のハルオ。許せん!……でも、許せてしまうのがハルオの良さ、なんせ男子の宮尾くんからも「チューするぞ」と迫らられてますからね、あれは何?というか彼はハルオの人格の良さを読者に解説してくれる語り部のような存在だけど、いくらなんでもハルオに惚れ過ぎw

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三角関係に話を戻すと、小・中学生編では恋心に疎い単なるゲームバカで済まされていたハルオも、さすがに高校生ともなるとそうは問屋が卸さないとばかりに日高さんから迫られます。「大好き」って日高さんが告白したときのあの表情!!あぁ、これは「萌え~」とかじゃなくて、胸がキュンキュン来るパターンのやつですね。そうそう、それで思ったけど「萌え」とか「萌え絵」が苦手な人に支持される傾向が強いんじゃないかな、この作品。絵柄じゃなくて、話として恋愛を書き進めている印象が強いですし。まあ、絵柄もカワイイんだけど、それだけではあの胸打つ感覚は作れないと思います。

というのも、あらすじだけ書くとハーレム系漫画っぽいんだけど「ゲームに一直線なハルオ」に惹かれる日高さん、「ゲームを通して唯一心を開ける相手」として惹かれる大野さんという感じで、ハルオに好意を寄せる女性陣の動機がしっかりしてるから、作者の願望充足的なオナニー臭がしないっていう、ここがけっこう重要なポイントだと思ってます。ハルオと一文字違いの某ハルキとは大違いですな、「やれやれ」でそんなにモテるかっていうの!(笑)

というか微妙にエヴァの御三方(+カヲルくん)の関係と似ている感じもするなぁ。

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