初音ミクなどVocaloid2シリーズは32bitアプリなので64bitのDAWでは動かない!そんな問題をクリアーするソフトが登場したということで、ご紹介。64bitのホストDAWと32bitのReWireクライアントを接続してくれる「ReWire 64-32 Bridge」という素晴らしいフリーソフトです。画像は使ってみたかっただけ。
直接DAW上でVocaloid2を操作できるようになると何が凄いのか?というのは下記の内容。
VOCALOID2の音声はPCのスピーカーには送られなくなり、DAWアプリに送られるようになります。 DAW側でこれをとあるトラックの入力にアサインする事で、一般的なプラグインシンセと同等に、リアルタイムにEQやエフェクターなどをかけられるようになります。
早速ソフトのインストールしていきますが、その前にニコ動にあがっている「x64-ReWireとボカロ2との接続をミクさんに解説してもらった」を見た方がいいです。
それでは「ReWire 64-32 Bridge」を製作者ありぱぱさんのサイトからサクッとダウンロードしましょう。インストールも即効で終わります。
ReWire 64-32 Bridge本体
動作環境の詳細は上記サイトで確認してください。ちなみに僕はCubase6.5だったけど、動作条件に必要な「6.5.1」にアップデート。あと、初音ミクのヴァージョンも「System Version 2.0.12.2j , File Version 2.0.8.15」が必須とのことで、僕のは2007年購入時のVersion 2.0.4.1でした……、File Versionの項目すら無かったゾ(笑)。
Cubase6.5.1へのアップデート
2009/02/09 VOCALOID 2.0.12アップデータ(日本語版)
各社VOCALOID2 ENGINE製品のサポート情報です。
図解入りの分かりやすい説明ページ
昨年、PropellerheadからReWire 64bitが登場したとことで、CubaseやSONAR、StudioOneなど64bitネイティブ対応のDAWでもようやくReWireが使えるようになってきました。もちろんDAW側がこれに対...
ということで、奮闘すること1時間強で動きました、こりゃ感動モノだわ!いままではReWireとかそういうレベルの話でなく、MacのLogicでオケを作ってメロのmidiをwindowsマシーンに送って、そちらでボカロ音源だけ書き出してから、またLogicに戻して調整するという気の遠くなる作り方をしていたので(ブートキャンプとか難しそうだったので……)これからは作業工程が大幅にカットされたおかげで快適な曲作りが出来そうです。
ちなみに動画はSONARメインで解説してるんだけど、後半からCubaseもちゃっかり出てきます(それに気が付かずにだいぶオロオロしたけど、しかも製作者サイトにCubaseの項目もあるにも関わらず!)。
自分が転んだところは、アップデート・インストール完了後、Cubaseの「デバイス」項目にある「Vocaloid2 ReWire」をクリックしてReWireチャンネルが立ち上がるまでは良かったけれどその後どうするの?みたいなアホっぽい感じになりました。
SONARは自動でVocaloid2が立ち上がるみたいだけど、Cubaseは自分で立ち上げないといけないみたいです。プラグインとして立ち上げると「応答なし」になりましたので注意(?)、スタートボタンからvocaloid editorを起動しましょう。
その後、vocaloid editorの「設定」→「プリファレンス」→「オーディオの設定タグ」にある「出力」の項目で「ReWire-マスター」を選択。そしてDAWとvocaloid editorのテンポを同じにします。
それでvocaloid editorの再生ボタンを押せばReWire完了!となると思いきや、エディターが動かない。「マジか!?」と悩むこと数分、うちの環境設定だけかもしれませんがCubase側から再生しないと動作しない仕様になっているみたいです。というか、Cubaseを再生していてもブラウザとか違うアプリを選択すると音が止まってしまうように(うちの環境では)設定されていることが判明。ボカロエディタの再生ボタンを押してCubaseに戻ると、焦ったように再生が始まるというね(笑)。