Van Halenツアー直前のDress Rehearsalライブ映像

 2月18日から北アメリカのケンタッキー州ルイビルを皮切りに始まるVan Halenのツアーですが、それに向けての最終リハーサル・ライブ‘Friends And Family’が現地時間の8日にあり、その映像がさっそくYouTubeにアップされています。セットリストは記事の一番下にある通りで、70分近いライブだった模様。VHNDによると本番はさらにアルバムからの楽曲も増えて、2時間ぐらいになるだろうとのこと。VHNDがアップした動画を本家が記事にする前にこちらで紹介しちゃいましょう(笑)。


 特筆すべきは、今回のリハーサル・ライブ映像群の中にエディーのギターソロが上がっているんだけど、その完成度というか復活度の高さで、素晴らしく安心できた点。文字通り総毛立って涙が出そうになりました。ここ最近のエディーの生プレイを振り返ってみると、2004年のサミー・ヘイガーとの復活ライブが本当にヤバく(ミスタッチがひどくて明らかにsoberじゃない、ドラムスティックでギターの弦を叩く奇行など)、それに続くデイブ復帰後の2007~2008年ライブでは随分とよくなっていたものの、往年のキレあるプレイは影を潜めてしまって、もう「円熟味のある方向性」しか残されていないのかなと、それでもエディーが活動しているだけでも嬉しいからいいや、そんな状態でした。

VAN HALEN – Edward Van Halen Guitar Solo


 で、今回のプレイを聴いてみたら、「これはRight Here Right Nowの頃ぐらいまでに戻ってる!」という感動の聴きごたえ。かなり丁寧に弾いている印象で(ハミングバードするところで、90年代ライブのようにしっかり座っている箇所など)、2004年の悪夢からすっかり覚めてリスナーも素面に戻れるプレイでした。スイッチング奏法を取り組んだり、逆にバカ丁寧過ぎて力んでない?(笑)っていうぐらい慎重なバイオリン奏法のカテドラルとか、まさにVan Halen再始動の緊張感あり。

やっぱりニューアルバムを引っ提げてのライブ・ツアーだから気合いの入り方も違うだろうし、2004年のころはエディーも私生活で舌癌闘病生活+離婚&親権争いなんかでメンタル的に相当まいってはずで、だからこそ今回の演奏中に見せる満面のエディー・スマイルにはいままで以上の感慨深さがあります。2008年ライブ以降にあったエディーの親指手術や「息子が高校卒業するまでバンドは活動待機するよ」宣言といった懸案事項も全てクリアーして、これからは一族あげて「Van Halen」にすべての力を注入してくれるのかなと期待してます。

Van Halen – “China Town” at the LA Forum 2/8/12


Van Halen “Blood and Fire” LA Forum 2/8/12


VAN HALEN – Dance The Night Away


VAN HALEN – Everybody Wants Some!


その他の映像:Van Halen Dress Rehearsal


Set List:

You Really Got Me
Runnin’ With The Devil
She’s The Woman*
Somebody Get Me A Doctor
Tattoo*
Everybody Wants Some!!
Beautiful Girls
Ice Cream Man
China Town*
Dance The Night Away
Hot For Teacher
Blood & Fire*
Eddie’s Guitar Solo
Panama
Jump



(ちなみに余談だけど、エディーの表情見てるとたまに「あいつは実に楽しそうに戦う。お前にはオレよりあいつと戦ってもらいたかった。」っていう幽遊白書の黄泉の言葉思い出す)

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