『ミクロの決死圏』で思い出した1988年の記憶

『ミクロの決死圏』で思い出した1988年の記憶

たぶん株・投資クラスター界隈の人間には有名だけど謎だらけの正体不明アカウント「岡三マン」がこんなツイートを数日前にしていて、ずっと気になっていたという話。ツイート内容はこちら

『ミクロの決死圏』という1966年の映画の話なんだけど、主演女優であるラクエル・ウェルチが触手が絡まって「さあ大変!」といったサービスカットがあるとのこと。「マジか!」とにわかに色めき立つ我が部隊、しかし本当にそんなシーンがあるのだろうか?この目で確かめないことには信じることなんて出来やしない!ということで、その謎を明らかにすべく我々はgoogleの奥地へと向かった……。(隊員は筆者一人です)

そんなわけで、休日前のテンションということもあって、夜通し探してなんとか件のシーンを拝むことができたんだけど、実は英語版タイトル”Fantastic Voyage”で動画検索すれば、googleの奥地でもなんでもなく普通に1ページ目に出てくるという衝撃と共に朝日に目をしばたかせたのでした。(しかもほぼそのシーンだけという有能な動画)

で、気付いたのは、「この映画見覚えあるな」ということ。はるか昔の記憶をたどっていくと、自分の母親が「人の体の中を探検する映画、今夜やるみたいだから観たら?」と言われて、勧められるままに地上波放送を観たらしいことに思い当たったりするんだけど、記憶違いかもしれないということで、これまたググってみると、地上波でやっていた洋画劇場の放送タイトルを40年分くらい一覧で掲載しているサイトを発見して「スゲー!」と驚嘆、なんとも懐かしきgeocities。

「水曜シアター9」映画放送作品リスト

『ミクロの決死圏』で思い出した1988年の記憶

上記サイトを確認してみると、本当に『ミクロの決死圏』は記憶の頃の年代と一致する「1988年08月18日」にテレビで放送されていたことが発覚。記憶の証左が強固になったせいか過去の自分に出会い直してきたような気分になってしまい、ラクエル・ウェルチ×触手とかどうでもよくなるレベルで、感動してしまったというオチ。ただ、母親は「人の体内っていうか宇宙と変わらないじゃない」という衝撃的な言葉を残してテレビを消してしまったので、問題のシーンは当時観れていなかったということも知ったのでした。(ちなみに本作はアカデミー美術賞および視覚効果賞を受賞しているとのこと)

ラクエル・ウェルチの出演作品など


淀川長治もこの映画の解説でラクエル・ウェルチの出演について触れているんだけど『身体の線がとっても綺麗ですね、それが男の身体の体内に入っていくところが、また面白いですねぇ』と不思議なことを言ってる。まあ、それとなく言いたいことが分かるニュアンスだけど。

淀川長治 解説 “ミクロの決死圏”

他にもWikipediaの記述からも、当時肉体派女優で鳴らしたラクエル・ウェルチを起用して、しかもピッチリスーツを着せるという演出は、「分かっている」判断だったんだろうと想像できる。

次々と起こる不測の事態の克服といったサスペンス要素から、肉体派女優として一世を風靡したラクエル・ウェルチの体にぴったりと貼り付くウェットスーツを着せるといった演出まで、幅広い要素を散りばめた作品である。
Wikipedia:ミクロの決死圏


下の写真はレイ・ハリーハウゼンが特撮を手掛けた『恐竜100万年』。



ボンドガールはやってないとのこと、確かに適任な気がする。


『ミクロの決死圏』日本版のポスター各種。このクオリティーたまらなく素晴らしい。


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