『愛のむきだし』、この興奮をありがとう!

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ainomukidashi

 週2~3本の映画を観るのが人生の楽しみといった生き方ですが、今年は新年早々、一本目からいきなり素晴らしい作品とめぐり合えたので、幸先はいいものの、ちょっと興奮が強く相当にインパクトも強烈な内容だったので、他の映画がしばらく霞んでしまわないかといった心配もあるような状態。『エヴァンゲリオン』の後に襲ってくる虚無的な精神汚染にとても似ています。

 日々、話題になっている作品はそれなりにチェックしているつもりですが、町山智浩さんの下記の日記のエントリーでの評価を知るまで、ノーマークだった作品です、その名も園子温監督の『愛のむきだし』。

◆参考(キラ★キラで09年度の映画ベストテン)

本日午後3時03分、TBSラジオ「キラ★キラ」ではオイラの09年映画ベストテンを発表します。 「レスラー..


 DVD上下巻に分かれていて、237分という尺が何かと話題になっていますが、本来は360分の6時間の作品になる予定だったそう。つまり削りに削って作りこまれた内容なだけに、全く飽きさせる部分のない濃密な4時間にまとまっているわけです。

 いささか乱暴に内容を構造的にまとめてしまうと、「変態VS新興宗教」といった対立軸が根底にあって、どちらに軍配が上がるかという部分で、つきつめた変態・純粋な変態性の方が似非なる崇高さよりも勝る、という重点の置き方がされています。そして変態性が昇華したところに主人公ユウ(西島隆弘さん)の場合は本当の「愛」の道が見える。それは宗教の持つ予言や信仰が到達し得ないもの、ということです。

 このテーマが端的に強調されるのが、作品内にて引用される「コリント書第一の手紙」第13章01-13節で、ヒロイン役の満島ひかりさんの猛烈な長セリフかつ鬼気迫る演技が大変素晴らしいなんの、筆舌に尽くし難いです。こんなにカッコよくていいのか!?ってぐらいカッコいい。このシーンのための237分と言ってしまっても過言ではないでしょう。せっかくなのでセリフの内容を下記ブログから引用させて頂きます。(私家訳との注意があります)

◆参考(「コリント書第一の手紙」第13章01-13節、私家訳)
 映画『愛のむきだし』祭り開催中。面白いですよ。  ハイライトシーンでヒロインが長々と朗じた第一コ..

・『08. Love is eternal. There are inspired messages, but they are temporary; there are gifts of speaking in strange tongues, but they will cease; there is knowledge, but it will pass.(愛は永遠である。しかし預言は人に霊感を与えるも、廃れてしまう。異言による賜物も、いつか已んでしまう。知識は、いつかは過去のものとなってしまう。)』

・『13. Meanwhile these three remain: faith, hope, and love; and the greatest of these is love.(それゆえに。〈信仰〉〈希望〉〈愛〉。この3つはいつまでも残る。このうち最も大いなるものは、〈愛〉。)』



 作品内では他の部分も引用されているので、数倍の長さになるわけですが、例えキリスト教の教養がないとしても、そんなの関係ない!映画を観れば全てわかる!そのぐらい説得力があります。この『愛』に対するむきだしの崇拝は感極まる力強さがあって、観るものを圧倒します。そしてその立役者こそ満島ひかりという女優が果たした功績です。最終的にその『愛』は成就するのかという最大のクライマックスを迎えて、映画は幕引きですが、その後のボクの一日たるや、まったくもって呆然とした状態になってしまいました。

 作品・監督ならびに出演者への賛美と賛歌を惜しまずに送りたい素晴らしさでした、ありがとう!

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