【写真集】ヴァン・ヘイレン ライヴ・ツアー・イン・ジャパン 1978&1979

相変わらずのVan Halenネタで恐縮ですが、スゴイ写真集が”YOUNG GUITAR”誌から出たのでブログではしゃいでおこうかな!しかも予想外にけっこうな厚みがあってヴォリュームたっぷり。その名も『ヴァン・ヘイレン ライヴ・ツアー・イン・ジャパン 1978&1979』、デビュー40周年記念祝いの写真集ですな!(実際のバンド活動期間は30年ぐらいかもしれないが……)

ということで、この度(2018年7月)、この写真集ムックが発売されたので迷わず光の速さでポチりました。今回は1978年のデビュー作”Van Halen”から2ndアルバム”Van Hlane Ⅱ”までの間に行われた計2回のワールドツアーの秘蔵写真集という形でのリリース。内容的にはデビュー仕立ての初々しく若さはじけるVan Halenたちのテンション高めな写真がいっぱい。お馴染みの写真もそれなりにあるものの、初蔵出しとなるカットも数点あってコアなファンでもジュルリできるから安心だょ(^p^)

ちなみに当時の音楽雑誌、ミュージック・ライフ誌から引っ張ってきた写真も多い様子。個人的な話をすると、当時のVan Halenが特集された1978年7月号とかはたまたま古本屋で10年前くらいに確保できて、永久保存版として捨てずに実家に眠っています(自慢)

今回のムックは日本での出版にも関わらず、本国のオフィシャル・ファンサイト(というか広報サイト)のVHNDでも、デカいバナー使って猛プッシュされております。ということで本国からもお墨付きの本書、Van Halenフリークならマストバイやね!

vhnd 【写真集】ヴァン・ヘイレン ライヴ・ツアー・イン・ジャパン 1978&1979


最近のVan Halenの写真事情


今年はデビュー40周年ということもあって写真集ムックが発売となりましたけど、何気にVan Halenの写真って需要があるのか、コンスタントに新しい写真集とかムックとか発売されてますね。オールドファンがお金落としてくれるんでしょうね(笑)。
かくいう、自分もけっこう買ってしまっているので人の事言えないけど。

昔はパソコンに必ずVan Hlane専用のフォルダー作って、定期的にGoogleの画像検索をして写真を保存したりしてましたが、いまはインスタとかピンタレスト漁って悦に浸ってます。ホントに見たことない写真が多くてテンション上がります。(ちなみにflickrも何気に個人撮影された写真とかアップされてて見応えあるよ)こういうgoogleだけに頼らない画像検索が出来る流れっていうのは、Van Halenに限らず、どのバンド、いやどんなジャンルでも同じことが言えるんだろうと思います、いい時代だなぁ( ;∀;)

というわけで、今回はネット上で見られる、Van Halenのレアな写真という企画でもやってみようかと。

↑海外のアカウントでも話題の今回のムック。


ネットで見れるVanHalenのレアな写真3選


ということで、ムックの中身を見せるわけにもいかないので、ネット上で見られるVan Halen(というか主にエディ)のレアな写真を3つ選んでみました。

①5150 Studiosの内部と多量の未発表音源が収蔵された棚

エディが82年に作った私設スタジオ”5150 Studios”でピアノを弾くエディ。ちなみにピアノを弾いている姿が珍しいってわけではないです。

5150スタジオの内部写真があんまり流出してないので、まずそこが興味深いという話。さらに特筆すべきはエディの後ろにある棚。こちらに収められているのは、オープンリールテープのデモ音源という、VanHalenフリークスにとってはまさに垂涎ものの宝の山。「ノー編でいいから、このままリリースしてくれ!」と寡作になってしまったバンドのファンは喉から手が出る思いで、この棚にびっしりと収まっている音源に熱い視線を送っています。100万円のボックスセットとかにして売り出しても、けっこうさばけると個人的には思っている。

②エディの使用しているエフェクターが……

おそらく雑誌かなにかの取材時の写真、自宅での取材だったのか別のカットでは当時の奥さんヴァレリー・バーティネリと同じ服装で写っているカットもありました。

で、この写真の何がポイントと言いますと、まずクレイマーのストライプ・タイプ”kramer 5150″かと思いきや、よく見たらそれのレプリカ版ミニギター。

そして一番注目すべきは、右端に見切れていてほとんど写ってないけどエフェクターらしきものが。これボストンのトムシュルツが開発した”Tom Scholz Rockman”だと思われます。Rockmanの各種エフェクターは日本だとB’zの松本孝弘が使用していたことで有名だけど、エディ×”rockman”でいったいどんな音が飛び出してくるのか!?(……たぶん、いつものブラウンサウンド、というか”5150″の頃の音色に近いと思います)

たぶんエディの使用しているrocmanはヘッドフォンがついているので、主に個人練習用ポータブルタイプの”Tom Scholz Rockman X100″だと思われます。似ているモデルで今買えるやつは”Jim Dunlop Rockman ギター ヘッドホンアンプ Guitar Ace Headphone Amp ロックマン”が近いか?



見切れてない写真発見した!(ただエフェクターの型を特定するのは、この写真でも自分には困難だけど)

😍❤😤 #eddievanhalen #rockstar #rockgod #guitarlegend #vanhalen #rocknroll #80s #hardrock #vintage

Eddie van halen Photosさん(@eddievanhalenphotos)がシェアした投稿 –


③ウルフギャング加入時のバンドの練習動画



もう写真じゃなくて動画なんだけど、”Van Halen with Wolfgang in 5150 Studio – NEW RARE FOOTAGE”というタイトルでYoutubeにアップされているやつ。ダイジェスト版的なチラ見せでだけど、それには理由が……。

時期としては1996年にバンドを脱退したボーカリストのサミー・ヘイガーを再び迎えてライブをしたものの関係が悪化して、またまたボーカル不在になっていた2006~2007年頃に録画されたテープで、オリジナル・ベーシストのマイケル・アンソニーをクビにして、代わりにエディの息子ウルフギャングをベーシストにあてがおうと試行錯誤している頃の様子だと思われます。

エディ・アレックス・ウルフギャングという、混じり気なしのVan Halen一家のみによる5150スタジオでの練習風景。その様子を半年間ほど追った内容のテープがあるらしいのだけど、バンド側に無許可でそれらをリリースしようとしたとかで、大変なことに。

噂によれば裁判所の差し止めを受けて販売を予定していたサイトが消失することになったといういわく付き。この動画はその販売用の予告コマーシャル動画となっていました。この動画を最初にアップしていたYoutubeのアカウントでは、コメント欄でファンたちがけっこう怒っていたのが印象的でモラル高いなと思いました、自分は普通に売って欲しいなと思ってしまった意識低い系。


【番外編】ネットで見れるVanHalenの写真


エディの息子のウルフギャング(Wolfgang)です。
まさかあんな巨漢に成長するとは、このキュートな写真からは想像もできないですな。ソロ・プロジェクトのレコーディングが完了したという報告が彼のインスタに投稿されていたので、そろそろアルバムがリリースされる日も近いかも?期待してる!


マイコー……。
頭がシャンパンの勢いに持っていかれている。

ということで、Van Halenのニューアルバムは期待できないので、息子であるウルフィーのソロアルバムが早くリリースされることを願って、本日は終わりたいと思います。

Allan Holdsworth(アラン・ホールズワース)追悼と私的セレクション

UK、Soft Machine、Gongといったプログレ系のバンドを渡り歩き、ソロアルバムも多く残したギターリストのAllan Holdsworth(アラン・ホールズワース)。プロギターリストの間でも卓越したプレイヤー、ミュージシャンズ・ミュージシャンとして常に名前のあがっていた彼が2017/4/16に亡くなりました、享年70歳。ご冥福をお祈りいたします。

各所で彼の訃報を受けて、追悼記事が書かれています。

Tribute to Eddie Van Halen’s Favorite Guitarist, Allan Holdsworth



https://www.premierguitar.com/articles/25624-allan-holdsworth-19462017

個人的に高校生ぐらいでエディー・ヴァン・ヘイレン経由でホールズワースのことを知って以来、いまだにYouTubeで彼の作品やライブをよく視聴してますが、かなり老衰してきているということは聞いてましたけど、いざ亡くなったというニュースを聞いて相当にショックを受けています。

タワーレコードで買ってきたホールズワースの在籍していたバンドの「Tempest(テンペスト)」のアルバムをドキドキしながら聴いた思い出とか、昨日のことのにように思い出されてきますよ、悲しいったらありゃしない。

エドワード・ヴァン・ヘイレンが受けた影響


アラン・ホールズワースのことを愛してやまない人として有名なのが、上にも書きましたがエドワード・ヴァン・ヘイレンです。色々なインタビューでホールズワースに賛辞を送ってますけど、自身の機材を売って生計を立てるなど不遇をかこつホールズワースにエディーが援助を申し出てソロアルバム『Road Games』が制作された経緯なんかもあって、相当にエディーは熱が入ってました。

エディーが発明したというか有名にしたタッピング(ライドハンド奏法)に関しても、ホールズワースをコピーするために片手では届かなかったから右手を使う着想を得た、という風に言われたりすることもあるみたいですが、これはどうやらデマの様子。Wikipediaのホールズワースの項目にその辺の内容は詳しいので、興味のある方は読んでみてください。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%BA%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%B9

一般の成人男性の2倍の指の長さがあるとか言われているホールズワースなので、彼のレガート奏法+ストレッチ奏法による独特なウネウネサウンド、ウネウネフレーズを真似るのはかなり厳しいものがあります。

それでもエディーがホールズワースのフレージングというか運指から影響を受けて真似たと思われるものがあって、けっこうエディーのギターソロパートではタッピング以上の大技かつキラーフレーズとして使われいるものがあります。個人的な感想としては、このフレーズ以上にテクニカルなパターンはエディー奏法にはほぼ無い印象。

まずオリジナルと思しきホールズワースの演奏から。27分37秒からのフレーズです。


こちらがエディーの演奏。指のストレッチ幅を抑えようとしてか、ホールズワースのオリジナルはメジャーだけどマイナーで弾いてます。3分23秒から。


ここぞという場面で活躍するフレーズ、超有名曲であるマイケル・ジャクソンの”Beat It”でも披露してます。8秒から。


ということで、「ホールズワースが最後に影響を受けたギターリスト」と語るエディーではありますが、真似るとなるとこのぐらいが限界?という感じみたいですね。

エディー曰く、というか多くのギターリストが「ホールズワースは何をどうやって弾いているのか分からない」と言っていて、理論的にも技術的にも本当に卓越したギターリストでした。


私的ホールズワース音源ベスト5


追悼の意を込めて、私的なホールズワースの楽曲ランキングを作ってみました。

第5位
The Mark Varney Project (MVP) – Truth in Shredding (1990)
T1. Rocks


チック・コリアなどともよく共演しているフュージョン系ギターリストのフランク・ギャンバレとのギター・デュエット、ギターバトルのような作品。とにかく派手で分かりやすいフュージョンソング。
ちなみに高校生のころに友達に貸したまま借りパクされたな、このCD。

第4位
Bill Bruford – One Of A Kind (1979)
T1. Hell’s Bells


『イエス』や『キング・クリムゾン』のドラマーとして知られるビル・ブルーフォードのアルバム。この曲はホールズワースのギターもいいけど曲そのものが可愛らしくて好き。
どうでもいいけど、初めてネットでホームページ作ったときのアドレスにBrufordって文字列入れてました。

第3位
Allan Holdsworth – Sand (1987)
T6. Mac Man


ホールズワースのソロ・アルバム作品”Sand”に収録されている楽曲、打ち込みピアノによる機械的な高速パッセージとその後に控えるホールズワースのギターソロという構成。けっこうエモーショナルなソロを聴かせてくれます。ちなみに本作ではSynthAxe(シンタックス)というギターシンセサイザーのような楽器が全面にフィーチャーされています。特殊な楽器過ぎてホールズワースぐらいしかまともに弾きこなせなかったとか、そんな話があった覚えが。

ALLAN HOLDSWORTH アラン・ホールズワース 死去 享年70歳 SynthAxe

第2位
Allan Holdsworth – Road Games (1983)
T1. Three Sheets To The Wind


1:08から始まるギターソロ、好きなギターソロベスト5に入ってます。これまた高校生ぐらいの話だけど、初めて聴いたときにえらい衝撃を受けた記憶があります。

第1位
U.K. – U.K. (1978)
T1. In The Dead of Night


ホールズワースはこのアルバムに参加したのみでこのバンドを去ってしまってますが、とにかくU.K.の顔とも言える名曲。7/8拍子なんだけどキーボードやベースなど拍の頭が違ったりでポリリズム感もありつつの緊張感のある曲調、そこに乗っかってくるホールズワースの音数少なく始まるギターソロが、徐々に盛り上がっていってとてつもないドラマチックな展開を聴かせてくれます。このアルバムもMD割れるぐらいよく聴いたなぁ。

最後に

こうやってホールズワースの曲を並べてみましたが、他にもGongの”Gazeuse!”とかTony Williamsとのアルバムとか、たくさんの素晴らしい音楽を残してくれているので、それらを聴き直しながら彼の死を受け止めたいと思います。

『フッテージ』のサウンドトラックが怖くてヤバい

最近はアマゾン・プライムで適当に怖そうなホラーを選んで真冬の恐怖を嗜んでおります。で、今回は『フッテージ』という作品をチョイスしてみたんですが、これがなかなか良い出来で、でも良い出来なんだけど怖すぎて(サスペンス+ホラーって怖いですね、しかもビックリ系でもあるので正視できない場面が多々あった笑)、正確な内容は把握できてなかったりするわけですが、主人公であるスランプ中のノンフィクション作家(イーサン・ホーク)がいわくつきの家に引っ越してくるところから始まるという、『シャイニング』的なモノを予感しつつ、結果的に作家は錯乱こそしませんでしたがかなり疲弊してのバッドエンドを迎えて戦慄するわけですが、その内容もさることながら気になったがのが恐怖をこれでもかと掻き立ててくれるスコアでした。ということで、今回は映画カテゴリーではなく音楽の方で紹介します。


フッテージ(2012)
SINISTER
監督:スコット・デリクソン
音楽:クリストファー・ヤング
上映時間:110分
製作国:アメリカ
公開情報:劇場公開(ハピネット)
初公開年月:2013/05/11
ジャンル:サスペンス/ホラー
映倫:PG12
8mmフィルム(フッテージ)の<呪い>が、こころを狂わせる――。


で、その良いと感じた作中の音楽ですが、作曲はクリストファー・ヤングが担当しています。正直、劇伴のことに詳しくないので、ハンス・ジマーとかジョン・ウィリアムズという超ビッグネームぐらいしか名前は知らず、当然のごとく彼に関する知識はないのでwikipediaを見てみると『呪怨 パンデミック』や『スペル』など、自分も観たことのあるホラー系の音楽を数多く担当しているので、実は耳に馴染みがあるのかなと思ったりしました。

ジャンル的にはダーク・アンビエントとインダストリアル・ミュージックになるんだと思います。菊地成孔がどこかで「現代音楽は”怖い”という批判に弱い」みたいな発言をしていたことがあると記憶してますが、まさにそんな感じ。音楽こそが恐怖の本質、音楽なくしてホラー映画は成立しないのかもと思わせるほどの演出力となっています。

DTM的にはSpectrasonicsのソフト音源”omnisphere”あたりを使えば、かなりそれなりなモノが出来そうな予感がしますね……、とか書いてたら、すごい作りたくなってきましたよ!(笑)

それと、こういったダーク・アンビエント系の音楽って日本語を入れるのが流行りなんでしょうかね?下記の音源、両方とも日本語を加工した音が入ってます。ホラー系と相性良く感じるのかしら。







ちなみに、他の方のブログを読んでいて知ったんですけど、個人的に本作で一番良いと感じた楽曲が実はヤングによるスコアではなく、Boards Of Canadaというエレクトロニック・デュオによる”Gyroscope”という楽曲で、彼らの所属レーベルはワープ・レコーズ、これはAphex Twinとかもいる(いた?)レーベルということです。通りで耳が反応するわけだと、一人で納得しました。





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2016年に最も聴いた音楽ベスト3曲

ここのところ立て続けに「最近、音楽なに聴いてる?」と尋ねられる機会があって、「う~ん、なんだろ?」と答えに詰まってしまったので、整理も兼ねて今年一番聴いた音楽を振り返ってみました。積極的に新しい音楽を開拓して聴く方でもないので、2016年に発売された音源というのではなく個人的に今年よく聴いた作品で3曲ほどピックアップしました。(音楽カテゴリー作ったから、気軽にこういう記事書けるようになりました)

もくじ


Plini “Away”




まずは1曲目、Pliniというオーストラリア出身のアーティストによるギター主体のプログレ/フュージョン系譜の作品。1992年生まれで現在24歳、若い世代でガッツリとギター弾いてくれると嬉しいですね。僕の世代ぐらいは、ちょうどギターの速弾きとか「ピロピロ」と蔑まされてダサいの代名詞みたいな感じになっていたので、ぜひとも頑張ってほしいです。

既に数枚のアルバムを出していて、今回紹介する”Away”は”Sweet Nothings“(2013年)の3曲目の楽曲。アルバムはPliniの自宅ベッドルームで作られたということでDTMerや宅録派には実に刺激的な情報。しかも、アルバム収録曲の特定のギターソロパートやピアノを除いて、すべて自分で弾きこなしているということに圧倒されます(ミックス・マスタリングも自分でやってるっぽい)。新世代版アシュ・ラ・テンペルのマニュエル・ゲッチングみたいな感じか。

この”Away”に関しては、YouTubeとかにあるライブ版の映像を見るとあきらかなんだけど、イントロはほとんど両手タッピングでギターを弾いていて、4/4だけど全編通して変拍子に聞こえる面白いリズム(展開部分からはふつうに変拍子)。

特筆すべきは、この曲の終盤に待っているギターソロ(弾いているのはPliniではなくStephen Tarantoという方)で、スタッカートの効き方がヌーノ・ベッテンコートを彷彿とさせられる歯切れの良さ、さらにその後に続く流麗なパッセージとの緩急が本当に聴いていて気持ち良いです。自分の知っているギターソロのベスト3に入るほど素晴らしくて、これを聴くためにだけにアルバムを買う価値があると思います。

2016年ヘビロテ音楽 Plini "Away" ギターエフェクター Fractal Audio Systems Axe-Fx II / Axe-Fx II XL+

Pliniのオフィシャルサイトにあった上記の写真ですが、エフェクターはFractal Audio Systems Axe-Fx IIを使っています。ちなみにPliniのシャレオツなアンビエント系の音色を排してプログレッシブメタルに寄せた超絶テクニカル系のバンドであるAnimals As Leadersですが、こちらのギターリストであるトシン・アバシ(8弦ギター奏者としても有名)も同じエフェクターを使用していました。この機材があれば次世代感のあるギターサウンドが手に入るのかもと思って探したら、38万円とかして諦めた記憶があります(´・ω・`)


ちなみにギターはstrandbergのBoden OS “Plini”モデル、スタインバーガーのようにヘッドレスタイプのギターですが、ブリッジはトランストレムではないです。特徴としてはマルチ・ハイブリッドスケール、ファンフレット(フレットが斜めに打ってある)など、上記のトシン・アバシも使用しているようです。

で、Animals As Leadersって書いて思い出したけど、彼らの楽曲である”Mind-Spun”も今年けっこうハマって聴きました(笑)。アラン・ホールズワースとイェンス、アンダースのヨハンソン兄弟のコラボした異様に暴力的なアルバム”HEAVY MACHINERY”を思い出しましたよ。




Snarky Puppy – Lingus




YouTubeでジャコパス聴いてたら、レコメンにマイケル・リーグというベーシストの教則動画が出てきて、そこから知った彼の母体バンドであるSnarky Puppy、ジャンルとしてはアフロ・ジャズ・ファンク・コレクティブなのだそう。その中から”Lingus”という楽曲が出色の出来栄えに感じました。特にこの曲、中盤から変拍子になってガラッと雰囲気が変わるんだけど、YouTubeのコメント欄にも「4:18からが本編」みたいな書き込みがあります。かなり変態的なキーボード・ソロを聴くことが出来ます。

「彼らが好きなのはマイルス・デイビスである」とか「次世代のウェザー・リポート」など同じくコメント欄に書かれていますが、印象的にはチック・コリア率いたReturn to Foreverの『浪漫の騎士』が近いかなと感じます。レニー・ホワイト的なドラムの手数の多さとパーカッションの絡みと、なによりこのヴァージョンのキーボード・ソロがチック・コリアっぽい(スケールとか手癖とかの話じゃなくて音色的に…、いや音だけならむしろジョー・ザヴィヌルか?)。で、なにより素晴らしいのがホーンセクションで、とにかくカッコ良くてリズムも面白いです。キーボード・ソロを終えた後の入りとか鳥肌たちますね。とにかく聴いてみて欲しい曲!

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Carly Rae Jepsen – I Really Like You




これは、去年ごろだったかLINE MUSICのCMでも使われていたので(小松菜奈が踊ってて可愛いやつ)、今回の選曲の中では圧倒的に有名曲だと思われますが、カーリーの声が若干ハスキーにかすれる感じがたまらないです。トラックは4つ打ちのEDM風な作りながら裏で小さくパーカッションが鳴っているのがいい味出してます。

サビが”I really really really really really really like you”と執拗なまでの「とっても」尽くしで、バカっぽい感じがしないこともないのだけど、テイラー・スウィフトとかと違って若干の遅咲き感のあるカーリーがこれを歌うことの重み、あとMVで還暦を迎えたトム・ハンクスが口パクしてその歌詞を歌う姿、そういったものに僕はパワーをもらいましたね。オジサン・オバサンでも恋をしていいんだなと。

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Stingがニューアルバム『57TH & 9TH』をリリース

Stingのニューアルバム『57TH & 9TH』(邦題:ニューヨーク9番街57丁目)が2016年11月11日にリリースされました。ユニバーサル・ミュージックのページには「スティング、13年ぶりのロック・アルバム」と銘打たれてます。

近年のアルバムを見ていくと、リュートの伴奏のみで歌った『Songs from the Labyrinth』(2006)や、スティングの語りの入る冬をコンセプトとした『If on a Winter’s Night…』(2009)、さらにオーケストラと共演した『Symphonicities』(2010)と、クラシックへの傾倒が色濃い作品リリースが続いたので、久々にロック成分が恋しくなったのかなと想像します。

シングルカットというかYouTubeなどで公開されているアルバムからの曲『I Can’t Stop Thinking About You』を効くと、本人の言葉通り「ここしばらくのものに比べロックの要素が強い」仕上がり。サビ以上にBメロの展開がすごい耳に残る楽曲、ミキシングは結構ラウドで実は音割れしてる?




アルバムタイトル『ニューヨーク9番街57丁目』について


アルバムのタイトル「ニューヨーク9番街57丁目」は、スティングが毎日歩いて通うスタジオの途中にあるストリート名とのこと。交通量も多い通りなので、必ずそこで信号待ちで立ち止まることになるらしく、その数分間に人生のこと・今の仕事のこと・ニューヨークという街のことなど色々なことに思いを馳せ、「瞑想的な時間」に費やす場所となっているのだそう。

街中を歩いていると、「やあ、スティング」、「あなたの曲好き」とか「お前はクソ」と罵られたりするらしい(笑)相変わらず”Englishman In New York”で歌われた歌詞みたいな気分になるのかも。

下記は街頭で話し掛けられることに関して、ニューヨークらしくヒップホップ系の黒人に声を掛けられた時の真似をするインタビュー、笑えます。



アルバム制作秘話など


“cold”という単語が頻出する歌詞となっている理由は、「歌詞が書き終わるまで室内に入らないで、寒い外で書いた」という話らしいです。おかげで執筆もはかどり、アルバム自体もコンセプトやストック音源とか何もない状態から、わずか10週間で作り上げることができたらしいです。恐ろしく早い制作スピード。

アルバム収録曲である”50,000″は、ここのところ相次いでて亡くなったプリンスやデヴィッド・ボウイといった文化的・音楽的なアイコンに捧げた曲。80’sのポップスにおける顔とも言えるアーティストが亡くなることも最近は増えてきたのが悲しいですが、御年65歳のスティングがロック調のアルバムを仕上げてきたということに、まだまだ衰えぬ攻めの姿勢が感じられて安心しますよ。

アルバム参加ミュージシャン


Stingがニューアルバム『57TH & 9TH』をリリース 久々のロック調な仕上がり dominic-miller
今回のアルバムもギターリストはDominic Miller(ドミニク・ミラー)が担当、もう26年ぐらいスティングのアルバムに参加してライブも演奏しているメンバーですね。

Stingがニューアルバム『57TH & 9TH』をリリース 久々のロック調な仕上がり Vinnie Colaiuta
あとはドラムにVinnie Colaiuta(ヴィニー・カリウタ)、凄腕スタジオミュージシャンとして有名なドラマーですね、スティングの作品では個人的に最高傑作だと思っているアルバム「The Soul Cages」(1991)から参加。最近だとジェフ・ベックのアルバムやツアーに参加していました。あと知らなかったけど、フランク・ザッパのオーディション合格、アルバム参加がこの方の最初の音楽人生の経歴らしい。


スティングのベースに関して


スティングはポリス時代からボーカル兼ベースプレイヤーとして活動してきて、ソロ名義のスティングになってからはギターを披露する機会も多くなりましたが、ベースの演奏技術に関してはCarol Kaye(キャロル・ケイ)というセッション・ミュージシャンの教則本から多くを学んだという話を初めて知りました。

少し脱線しますが、キャロル・ケイという人について書いておくと、最初はギターを弾いていたものの、ベース演奏が評判となりベースでの仕事がメインになっていたそうです。なんとフランク・ザッパの『Freak Out!』では12弦ギターを弾いているらしい。

スタジオミュージシャンとして数多くの演奏をこなした彼女ですが、モータウン時代は演奏者の名前がクレジットされなかったので、誰がどの作品の奏者だったかといまだに議論されているそう、彼女がどの楽曲で弾いていたか全貌は明らかになっていないということでしょうね。さらにこんな凄い記述がWikipediaにありました。

過重労働を防ぐ組合の規約により、ミュージシャンはトラックダウン作業に参加できなかったため、どの曲に自分の演奏が使われたのかわからないのが実情という。実際は、支払調書で証明されたもの以外でも様々な曲に関わっていると考えられる。Wikipedia – キャロル・ケイ




スティングが学んだという彼女の教則本が下記のものだと思います。kindle unlimiteなら無料で読めるので、ぜひベーシストの方は読んでみてみください。


スティングに関するSpotifyの面白い集計結果


音楽ストリーミング配信サービスである「Spotify」による、ポリス時代の活動を除いたスティング名義での彼の視聴者に関する集計結果が面白いです。

  1. 270万人が毎月スティングの曲を視聴している。

  2. スティングの視聴者の30%が、27歳以下である。

  3. スティングの視聴者男女比は、男性63%・女性37%

  4. Spotifyでスティングの楽曲が今までに視聴された総時間2035年!


若い世代もスティングの楽曲を聴いていて、ファン層が厚いのはさすが。で、注目すべきはトータル再生時間が2035年にもなるという話で、しかもSpotifyのみの集計。ちょっと意味が分かりにくいけど、今まで視聴されたスティング名義の楽曲のトータル時間が2035年にも及ぶとういことで、出てくる数字もまさしくトップアーティストという感じ。ぜひともマイケル・ジャクソンやビートルズといった、その他のビッグネームの集計も出して、比較して欲しいところ。

ちなみに10月10日に、スティングは2016 BMI London Awardsを受賞していて、 “Every Breath You Take”がアメリカのラジオ局のみで130万回放送されたことも受賞理由となっているそうで、本人はある番組でそのことを「一つのラジオ局で換算すると200年間”Every Breath You Take”を流し続けることになる……、かなり退屈なラジオ局になるな(笑)」と話しています。

https://www.bmi.com/news/entry/2016-bmi-london-awards


『57TH & 9TH』収録曲
1. I Can’t Stop Thinking About You
2. 50,000
3. Down, Down, Down
4. One Fine Day
5. Pretty Young Soldier
6. Petrol Head
7. Heading South On The Great North Road
8. If You Can’t Love Me
9. Inshallah
10. The Empty Chair *Also available in 180 Gram Vinyl