「伝染性単核症」は別名「キス病」というらしい

病院から 今年の抱負とかそういったものをお餅でも食べながら書きつつ新年を迎えるという年末の幸せ計画だったわけですが、大晦日と元日は薄暗い部屋で真っ青な顔して高熱及び扁桃腺の猛烈な腫れの痛みと格闘していました。

 2日夜には体力・気力共に尽きて救急外来で病院に駆け込んだまま入院することになったしまった僕。実は去年のクリスマスあたりから毎晩38℃近くの発熱を繰り返していて、朝方は寝巻きが水に浸かったように汗で濡れてしまってその寒さで目覚めるという状態だったにもかかわらず、単なる疲れなので年末年始の休みにまとめて休養をとれば回復するだろうと楽観視しながらバファリンなどで急場をしのいでいましたが、扁桃腺の肥大化でチョークスリーパーを掛けられているような呼吸困難になり始めてみて、やっと「これ、いつもの風邪じゃねえぞ!」と自覚に至ったわけでした。それで病院へと息も絶え絶え到着して検査した結果、この一連の症状をもたらしている正体は「EBウィルス」というなかなか手強い相手だと発覚、「即入院ですね」ということでした。


 ちなみに感染後の病状名を「伝染性単核症」と呼ぶそうですが、アメリカでは症状のガチンコさとは裏腹に「キス病」とかいう生温い感じの通称がついているらしいです。「感染源は唾液ですね(だからキス病)」と教えてくださった主治医のはにかんだ表情、あれは朦朧して意識が遠のきつつあった僕にまでもしっかりと恥ずかしさを届けてくれるものでした。感染ルートに関しては色々な憶測をせずには済まされないのが、この病気の特徴で……、というかネットで調べたらまさしく性病に分類されてますね。誰もEBウィルスなんて聞いたことないと思いますし、「EBウィルス=キス病=性病」という図式はおそらく日本において全く認知されていないと思いますが、それでもあまり表立って「EBウィルスに罹っちゃって、へへ」とは言わないほうがいいし、だからこそ自分の罹った病名が「キス病」であることの衝撃度を伝えられるのはここぐらでしか出来ないけれども、こんな辺鄙なブログと言えどもネットの一部であることには変わりなく、よってここに書き付けられたEBウィルスの名前と認知度は一気に高まってしまい、それとあいまって性病であることも明るみに晒され、結果僕は後ろ指を指される……、という壮大な流れは無いと思いますが、それでも「どうして入院してたの?」と尋ねられたら「熱と扁桃腺の腫れがひどくて」と病状のみを伝えることにしたいと思います。

以下、症状の内容など抜粋。

・倦怠感(だるさ)
・38度以上の発熱
・のどの痛み
・首のリンパ節のはれ
・湿疹が出る
・肝臓や脾臓の拡大、肝機能異常  など

アメリカでは幼児期の感染率は20%と低く、青年期で感染するケースが多くなります。アメリカの大学生の感染は、年間で10万人当たり1万2000人と言われています。
日本では2~3歳までに70%が感染し、20歳代で90%以上が抗体を持っていると言われてます。小児期に感染すると症状はほとんど出ないまま、抗体ができます。

https://www.std-lab.jp/stddatabase/db018.php

 

 成人のほとんどが感染経験を済ませているらしいですが、なんで僕は抗体持ってないんだろうね!というか自分ですら感染ルートが分からない、誰の唾液なの!?さらに、というかこれがもっとも深刻な話だけれど、これでは今までキスしたことなかったみたいな話になってるじゃん、「どどどどど、童貞ちゃうわ!!」。この流れで主治医さんのあの表情を思い返してみると、一番恥ずかしくなりますね(笑)。まあ、とにかく感染経路だけは本当に謎だし、抗体を持ってなかったこともとても不思議に感じています。

 それで話は冒頭の内容に戻りまして、今年の抱負ですが、「とりあえず退院する、すべてはそれからだ!」という感じで、年末年始の特番なんかもあまり見てないから新年が明けた感覚すら希薄な僕ですが、皆さん今年もどうぞよろしくお願い致します。

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