大津中2いじめ自殺事件

事件概要


2011年10月、滋賀県大津市の中学2年生がいじめを苦に自宅マンションから飛び降り自殺した事件で、生徒は生前、「死んだスズメを口に入れろといわれる」「毎日自殺の練習をさせられる」などのいじめを受けていたことが判明した。

自殺したのは、滋賀県大津市立皇子山中学校に通う中学2年生(当時)の生徒。昨年10月11日朝、自宅マンション敷地内で発見され、その後飛び降り自殺したものと断定された。

生徒の両親は学校でのいじめが原因として、大津市、加害生徒3人、保護者などを相手取り、総額7720万円の損害賠償を求めて大津地裁に提訴した。

今年5月の第1回口頭弁論で市側は「いじめはあった」としながらも、「いじめが自殺の原因とは断定できない」と主張。

教師が見て見ぬふりをした、との両親の訴えに対しては、市の代理人である弁護士が「誰が、いつ、どこで、どのようないじめを目撃し放置したか具体的に指摘していない」と強弁した。

毎日新聞が3日に行った取材で、学校側が生徒に対しておこなったアンケートの結果が明らかになった。それによると、15人の生徒が「被害生徒は自殺の練習をさせられていた」と回答していたという。

「ヘッドロックをかけられる」「死んだスズメを口に入れろといわれる」「毎日のようにズボンをずらされる」などのいじめもあった。担任教師はこういったいじめを目撃しても、軽い注意をするにとどまったとのこと。

いじめのひどさや学校側の対応にネット上はヒートアップし、いじめをおこなった生徒を特定する「犯人捜し」が2ちゃんねるなどで始まった。

3人の加害生徒は、現在他校に転校しており、そのうちの1人はPTA会長の息子だった、との情報も掲載されている。


報道各種

2012年07月17日:読売新聞「大津市が和解しても同級生側「主張に変更ない」」
2012年07月17日:女性自身「大津いじめ自殺 「息子は悪くない」加害者の母が撒いたビラ」
2012年07月17日:ABC NEWS「<滋賀>大津いじめ事件 市教委の対応非難するFAX」
2012年07月14日:読売新聞「<大津・中2自殺>校長、あいまいな説明に終始」
2012年07月14日:毎日新聞「大津いじめ自殺:恐喝や強要でも捜査へ」
2012年07月14日:読売新聞「大津いじめ、「泣いて担任に電話」と2生徒回答」
2012年07月14日:京都新聞「父親、18日にも大津署に告訴へ 中2いじめ自殺」
2012年07月14日:京都新聞「担任ら いじめ認識か 大津中2自殺、従来説明と矛盾」
2012年07月14日:読売新聞「大津・中2自殺 学校、遺族に口止め確約書」
2012年07月13日:時事ドットコム「市教委の事情聴取開始=中2自殺で滋賀県警」
2012年07月09日:読売新聞「暴力138件 大津の中2自殺で生徒ら回答」
2012年07月07日:産経ニュース「“自殺練習”の衝撃 事実隠す市、沈黙続けた女性市長 大津の「いじめ死」で新展開」
2012年07月04日:毎日新聞「大津の中2自殺:生前に自殺練習強要」


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