『ムカデ人間』、ヨーゼフ・メンゲレのような人体接合実験

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The Human Centipede ムカデ人間

予備知識ゼロのまま、まったく期待せずにレンタルしたトム・シックス監督の『ムカデ人間』が思っていた以上に当たり作品でした。これからカルト的な人気を博していきそうな力量がありそう。(というか「映画秘宝」界隈ではすでに十分盛り上がってそうだけど)2009年の作品で、すでに続編も作られているようですが(その名も『ムカデ人間2』!)、今作のDVD化は2012年2月3日で出来立てホヤホヤ。

ネタバレ含む

 ヨーゼフ・ハイター博士というシャム双生児分離手術の権威みたいな先生が、今度は逆に人間を結合させることに執着してムカデ人間を作りあげてしまうというお話。複数の人間の口と肛門をくっつけるというプランを、捕まえた実験体に説明しているあたりは、完全にZ級映画の香りが漂いますが、その後に控えるムカデ人間の微グロな山場、それに二人の刑事が登場することで描かれるサスペンス色の強い結末もあって、飽きることなく楽しめる仕上がりになっています。

 ムカデ人間の構造的な説明はかなり大雑把なので、「先頭の人間が食物を摂取したとしても、それ以降の人間はみんなう〇こを食べる羽目になるの?」みたいな疑問が起こりましたけど、まさにその通りの展開が答えとして用意されています。先頭を担当した日本人ヤクザが(北村昭博さん)、唐突に「ごめん、うんこ出る!!」と言い出して、後方に続くアメリカ人のお姉ちゃんが「ウエェェ!!オエェェ!!」となる逃げ道ゼロのハード・スカトロジー。う〇こ映像無しで、これだけの気持ち悪さを誘発する演出というのも、なかなかの手腕です。ちなみにこのヤクザさん終始啖呵を切ってうるさい上に、死ぬときもやっぱり唐突で、勝手に悟りの境地に達して自ら首を切って自害してしまう、ちょっとしたお騒がせ野郎であります。あと、一番後ろのお姉ちゃんも感染症で衰弱死するので、生き残るのはなんと真ん中の「アナタです!」というエンディング、これもビックリするべきところなのか分からないんだけど、なにか「スゲー、真ん中生き残っちゃったよ……」という妙な感覚になります。

 このように着想だけで突っ切ってしまったような内容なんだけれど、ナチスの「死の天使」ことヨーゼフ・メンゲレの存在を知ってると、ムカデ人間を見る目も変わってくるかと思います。というか、この作品の元ネタ自体がヨーゼフ・メンゲレだと思われます、同じ名前だし。

wikipedia ヨーゼフ・メンゲレ
メンゲレはまた、双子に特別な興味を持っていた。双子に対する実験は1944年に始まり、メンゲレの助手はプラットフォームに立ち「双子はいないか、双子はいないか」と叫び何千もの実験対象を集め、特別室に収容した。実験のほとんど全ては学術的価値がないに等しく、理屈も曖昧で倫理を無視したものだった。当初の実験は身体を比較するだけであったが徐々にエスカレートしていき、子供の目の中へ化学薬品を注入して瞳の色を変更する実験や、人体の様々な切断、肢体や性器の転換およびその他の残忍な外科手術が行われた。他にも、2つの同じ臓器が1つの身体で正常に機能するかを確認するために、双子の背中同士を合わせて静脈を縫い合わせることで人工の「シャム双生児」を作ることを試みたが、この手術は成功しないばかりか単に悪性の感染症に罹患させただけだった。この癒着した双子の姿はあまりにも見るに耐えなかったため、手術の3日後に両親によって窒息死させられたという(モルヒネを用いたという説も存在する)。


映画『ムカデ人間』衝撃の予告編!



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