「YouTube 動画収益受け取りプログラムのご案内」のメールが届く

 自分で作った動画と音楽で収益上がれば、そりゃ幸せなのである。つい先日、YouTubeから「YouTube 動画収益受け取りプログラムのご案内」なるタイトルのメールが届いた。「ご案内」の語感に、VIP待遇のそれというか、なんか秘密結社にでも勧誘されたかのようなドキドキがあって軽やかに有頂天へ(勧誘されたことないけど)。で、どんなもんかとメールを拝読しつつネットでも調べてみると、どうやら2011年の夏あたりから一般ユーザーへの勧誘活動を始めていたようで、そのころの記事が個人ブログ上で散見される次第。「もしかして、ここから自分も夢の副業アフェリエイト生活がスタートしてしまうのかもしれないわけね!!」とは全く思うこともなく(コンテンツのマネタイズ化を考えると途端に冷静になる、そう簡単じゃないものね)、「ぜったい罠だろ」と凍てつく心持ちで淡々と先達の記事を読んでいたら、面白いというか当たり前過ぎる落とし穴などを発見したので、その報告でも。まずはメールのステキ過ぎる文章からご紹介。



eikyukikan様

YouTube アカウント eikyukikan では、動画から収益を上げられる可能性があります。

動画から簡単に収益を得ることができます。まず YouTube アカウントにログインし、次に https://www.youtube.com/account_monetization?feature=ieqe の手順に沿って設定するだけです。

アカウントが有効になっている場合は、収益受け取りプログラムに提出した動画の横に広告が表示されることがあります。プログラムの要件を満たしている場合は、こうして表示される広告からの収益の一部を受け取ることができます。

収益受け取りプログラムへの参加をお待ちしております。

YouTube チーム



 一瞬だけでも夢見させてくれる舞い上がり度Maxな文面ながら、結論から言うと動画内で使用されている素材の著作権がネックで、完全にコンテンツホルダーorホルダーからの使用許可が証明できない限りは申請が難しい様子。(他者様の記事を参照するまでもなく、上記メールのリンクを見てもらうのが一番手っ取り早く明快)よって映画とかアーティストPVとかの違法転載動画はお話にならないし、アマチュア・バンドで有名曲のカバーとか「歌ってみた」とかもムリということになる、マネタイズするわけだからその辺が厳しいのは当然だけどね。しかもさらに細かいことに、動画内で口ずさむ有名曲ですらNG、「なんであの時口ずさんじゃったんだよ!」みたいな悲痛な叫びが各所で有るとか無いとか。著作権関連の主だったガイドラインに関する抜粋は下記の通り。


対象になる動画のタイプ
ガイドラインの基本はシンプルです。動画を投稿するには、その動画のすべてのコンテンツについて、全世界での配信権を所有し、利用規約とコミュニティ ガイドラインに従っている必要があります。

つまり、動画をすべて自分で作成し、それを独占的に商業利用する権利を誰にも売り渡していないということです。他の人が作成したコンテンツが動画に含まれている場合は、そのコンテンツを使用して収益を上げることについて書面で許可を得る必要があります。

対象になりうる動画の例
• 自分の猫を撮影し、BGM は使用していない。
• 著作権使用料無料の音楽が動画に含まれており、曲および適用される使用許諾に直接リンクすることで商業的利用権の保有を証明できる。
• 友だちのバンドがオリジナル曲を演奏しているところを撮影し、その動画を使用して収益を得る許可を書面でもらっている。

対象条件を満たしていない動画はどれですか?
自分で作成していないコンテンツや作成者から使用許可を受けていないコンテンツを含む動画は対象になりません。動画内の以下の要素について、書面で許可を得ていることを示す必要があります:
• 音声: 録音した音楽、ライブ パフォーマンス、カバー曲、BGM など
• 視覚: 画像、ロゴ、ソフトウェア、ゲームの映像など
• 全世界での商業的利用権を保有していないその他のコンテンツ。

対象とならない動画の例
• 個人使用のために購入した曲(たとえば iTunes や CD ショップで購入した曲)が動画に含まれているが、商業利用の許可を得ていない
• インターネットで動画を見つけたが、その動画に著作権がないことを証明できない。
• 著作権で保護されているお気に入りの曲をただ口ずさんでいる
• 他人のコンテンツを許可なく使用しているが、まだ著作権侵害通知を受け取っていない。
• 共同編集したか、他の作品と「マッシュアップ」した
• 曲またはビデオ クリップを 30 秒間のみ使用している
• ライセンスに規定されている帰属表示またはクレジット表示がない

動画が対象条件を満たしていない場合は、YouTube から削除されることがあります。



 まあ法律に則っているわけで仕方ないんだけどね、……それにしてもではある(笑)。甘い言葉で誘って相手を浮かれさせてから、この急転直下の手のひら返しというハニートラップ級の荒業を見せつけられたとでも言うべきか。まあ特定の条件を満たしたアカウントに自動送信しているのだろうから目くじら立てても始まらないし、ユーザーのコンテンツ内容までいちいち吟味なんて出来ないものね。でも、条件満たしてなかったらむしろ削除するからっていう最後の文面は恐ろしいな、お前らクソ動画で手を焼かせんなよっていう牽制の仕方(笑)。


 で、こうも高みから凄まれてしまうと萎縮して申請どころではないというか、むしろどうしてYouTube様のお目にかなったかという点になってくるわけで、気になるのはこのメールが送られてくる条件。ちょっと調べるも発見できなかったので、うちのeikyukikanアカウントから推測してみるけれど、恐らく総動画PV数が2,500を超えているか否かなのではないかと思われる、なんの確証もないけどメールの届いたのがちょうどその近辺の数字だったので。もう一つのアカウントもそろそろ2,500PVに近づいてきているので、それを超えて送られてきたら確定でよろしいかと。


 ちなみに、eikyukikanアカウントでPV数を最も稼いでいるのは、残念ながらオリジナル曲の動画ではなく「歌ってみた」シリーズの「Os-宇宙人」……。ということで、オリジナル曲でもっとPV数上げられるように精進しないことには、仮に申請が通っても収益なんて得られるはずないという結論に至ったわけなのであった、フンッ。(それでもオリジナル曲の「評価する」ボタンが押されているのを見るだけで、ずいぶん嬉しいし励みになったりするんだけどね)


 最後に、この一件でYouTubeアカウントをいじくっていたら、チャンネルが刷新されていたので、それに合わせてeikyukikanチャンネルも動画のジャンル分けをしたりして整理してみたよ、さあ評価ボタン押しておこうか。

音楽ユニット永久機関のオリジナル曲PV。気軽にコメントしていってね♪

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