『her/世界でひとつの彼女』:キモイ男、そして浮気しまくるOS

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her/世界でひとつの彼女 映画レビュー感想 キモイ男と浮気OS

例によってアマゾン・プライムで視聴可能な作品なんだけれど、公開期間の終了が間近に迫ってる作品としてプッシュされているのを知り、「観れなくなると言われると観ないのがおしい気がしてくる」というMOTTAINAI精神に押されて久しぶりに鑑賞し直してみたら、初めて観たときとは違う感想になったことに驚いた、というかこの主人公が想像以上に優柔不断なカマ野郎で反吐が出るといった具合で、そう感じるのは自分が初見時よりも社会的・人間的に一回りも二回りも成長して大人になってしまったからかもしれない……、という謎の感慨に耽ってしまい、まったくもって自己陶酔乙な感じなのですが、とにかく評判の良い『her』について。

her/世界でひとつの彼女 映画レビュー感想 キモイ男と浮気OS光の速さでネタバレしますと、自分だけの恋人になってくれると思っていた人工知能を搭載したOSが、実は浮気をしまくっていて、しかも「何人と恋人関係なわけ?」と半ベソ状態で追及してみると、スペックが高いもんだから600股とかそういう人智を超えた数値を無慈悲にも突き付けてくるわけです。そこがクライマックスにして最大のインパクトを誇るシークエンスとなる本作でありますが、その衝撃的過ぎる浮気人数にすべてを持っていかれてしまい、恐らく主人公以上に呆然とすることになる鑑賞者は、困惑の渦に突き落とされてしまい、それ以後の作品の展開がどうも頭に入ってこないというジレンマも抱えている作りとなっています。

her/世界でひとつの彼女 映画レビュー感想 キモイ男と浮気OSで、今回は2回目の鑑賞だったので、浮気がバレて集団逃亡したOSたちの後に残された主人公の取った行動までつぶさに観察するだけの余裕があったわけですが、なんとこの男は離婚が成立したばかりの元嫁に対して女々しくも、「今までありがとう」メールを書くわけですね。彼の仕事が手紙代筆業なので、「OSとの疑似恋愛の終焉」・「顧客のための代筆ではなく本心として元妻に手紙を書く」という、これ以上ないくらいに主人公が人間性を回復したことを示唆する構成となっていて、脚本的には素晴らしいの一言なんですが、そういったテクニカルな部分を無視してひたすら感情的に主人公の人格否定的なことを書かせてもらうことが許されるなら、こんな思春期の乙女よろしく色々なことを逡巡して結論を先送りするような無責任男とはまあ関わりたくないわな~というのが率直なところ。元嫁の幻影を振り払うために久しぶりにデートした女性から言われることになる「キモイ男」という評価がかなりしっくり来ました。

ちなみに人工知能搭載のOSであるサマンサは声だけの演出となっていまして、原作ではスカーレット・ヨハンソン、そして吹き替え版では、なんと林原めぐみさんが担当しており、声優に疎い自分でも「綾波~」となりました。ということで、キモイとか言いたくなるほど感情移入してしまうほどに良作となっております、でも自分も傷心してたり辛いときに観たら主人公に共感しそうな気もするな~(笑)。(ちなみにこの作品でジョーンズ監督は2014年のアカデミー賞脚本賞を受賞している模様)

her/世界でひとつの彼女(2013)
HER
監督:スパイク・ジョーンズ
出演:ホアキン・フェニックス、エイミー・アダムス、ルーニー・マーラ、オリヴィア・ワイルド、クリス・プラット、マット・レッシャー、ポーシャ・ダブルデイ、スカーレット・ヨハンソン(声)
上映時間 126分
製作国:アメリカ
公開情報:劇場公開(アスミック・エース)
初公開年月:2014/06/28
ジャンル:ロマンス/SF/コメディ
映倫:PG12
人生にときめく、AI(人工知能)。
声だけの君と出会って、世界が輝いた。

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