みんなの『シン・ゴジラ』と評価とか批判とか

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シン・ゴジラ 庵野監督 レビュー 評価

ビオランテの口が大きすぎて恐怖した小学生時代と、オールナイト上映で観た『ゴジラ対ヘドラ』が自分の思い出せる限りの全ゴジラ体験です(1998年、2014年のハリウッド版は両方観てるけど)。
そんな貧弱な「ゴジラ」観しかない人間までも魅了する『シン・ゴジラ』、自分も珍しく映画館に2回足を運んで、MX4Dと通常上映版を観ました。



もくじ



2016年7月29日に封切られ早1ヶ月、ご存じのとおり既に各所で大量のレビューや考察に論評が書かれています。さすがに一般個人がふつうの感想を書くには出遅れ過ぎているし、出尽くしの感も強いので、今回はレビューを時系列的にまとめるという作業をもって自分もこの作品を観たんだという記憶にしておこうかと(逃げですな)。


個人的な感想


それでも書くと、ゴジラというフォーマットを使ってエヴァをやっている感じは当然ありました(むしろそれを期待するファンにサービスしている部分もあるとは思うけど、特に鷺巣詩郎の劇伴の使用)。ヒロインの人物造形も石原さとみ=アスカ+ミサト、市川実日子=レイ的にはどうしてもダブってきます。別に批判的なわけでなく、そういった主要女性陣のキャラクター作りが、今回も物語を作る上で監督にとってストンと落ち着いたのかなと想像すると面白いです。

そもそもエヴァって、乱暴にまとめれば使徒というゴジラが毎度日本に襲来して、それを追い払う(というか破壊する)話だと言えなくもないわけで、そういう意味で『ゴジラ』は完全に監督の系譜上にある作品群というか、まあ当然ながら監督の方が年代的に『ゴジラ』チルドレンなわけです(でも監督自身が『ゴジラ』より『ウルトラマン』派らしいことは例の自主映画で有名ですが)。

本作品では『エヴァ』であったような有事の解決を少年少女に託さず、現実の日本の行政機構や官僚制に託した場合どうなるのかというシミュレーション映画に近いという話です。現実に寄せるために、行政・官僚の現場のディティールを詳細に盛り込み、同時代性を持たせるために3.11の東北大震災を想起させる仕掛け、具体的にはゴジラそのものが歩くメルトダウンした原発として、放水車で凝固剤を注入することで災厄の解決を図るという提示の仕方でした。

もうひとつ、本作品によって広まった制作委員会方式の功罪の話。これはもうお金の力学が主要な部分を占めるので、うまくいった作品もあるしそうでない作品が蔓延して日本映画の空洞化が起こりつつあるというのも事実だと思います。

『シン・ゴジラ』に関しては、そもそも歴代の『ゴジラ』シリーズは制作委員会方式を取らないでやってきたという話がある上で、製作元である東宝が庵野監督に「ゴジラって興味あります?」と打診した。東宝側としては主演の長谷川博己と石原さとみは元恋人にして欲しかったけれども、監督がそういうものをどんどん排除していった。結果としてその判断は大成功だったと思われるわけですが、クリエイターとしての監督の判断以上に委員会に参加している企業の思惑が優先されがちだと噂される制作委員会方式だった場合、今回のような尖った作品に仕上げることはやはり不可能だっただろうとは思います。大手配給にも関わらず、そういった大人の事情を汲んだり迎合しない感性がむしろ恐ろしいですね、庵野監督は。アオイホノオの島本和彦が「自分が庵野の立場だったとしてこれが出来たか?いや出来なかったろう」って含蓄ある発言もしています。そういったクリエイター感性を押し通す強さを持ちつつ、スタジオカラーを設立してしっかりと会社を運営できる経営感覚もしっかりあってと……、化け物的です。


みんなの『シン・ゴジラ』、だいたい時系列的なインタビュー&レビュー


8月中にはてなのホットエントリー入りしていたものを、だいたい時系列に並べてみました。

「シン・ゴジラ」公開記念特集 安野モヨコ、庵野秀明を語る(2016年7月22日にブックマーク)

「シン・ゴジラ」90点(100点満点中)(2016年7月30日?)

東宝はなぜ『#シン・ゴジラ』を庵野秀明氏に託したか~東宝 取締役映画調整部長・市川南氏インタビュー~(2016年8月12日)

【映画評書き起こし】宇多丸、映画『シン・ゴジラ』を語る!(2016年8月13日放送分)

シン・ゴジラ 1日ぶり6度目の鑑賞の感想文(2016年8月17日)

初代ゴジラの“呪縛”から逃れた『シン・ゴジラ』 モルモット吉田が評する実写監督としての庵野秀明(2016年8月17日)

庵野ゴジラの足を引っ張る“邦画”(2016年8月17日)

樋口真嗣監督がエヴァンゲリオンの盟友・庵野秀明総監督を語る「破壊しながら前に進む。彼こそがゴジラだった…」(2016年8月22日)

「ぼくは“セカイ系”シン・ゴジラが見たかった」「天皇のタブー“儀礼”こそ省略すべき」東浩紀×猪瀬直樹×津田大介(2016年8月23日)

野村萬斎さんが、狂言について、「シン・ゴジラ」の「シン」の意味や「ゴジラの手はなぜ上向きなのか?」語る(2016年8月26日ブックマーク)

【シン・ゴジラ大ヒット記念】 歴代ゴジラ映画28本に登場する怪獣をざっくりまとめた(2016年8月26日)

東宝“単独製作”『シン・ゴジラ』で露呈した製作委員会方式の功罪(2016年8月27日)

「シン・ゴジラ」市川実日子さん、最後のセリフに込めた複雑な思い(2016年8月28日)

「ゴジラ」シリーズ「今後も何らかの形で作り続けていく」 次回作に意欲を見せた東宝・山内プロデューサーが作品を振り返る(2016年8月28日)

宮台真司の『シン・ゴジラ』評:同映画に勇気づけられる左右の愚昧さと、「破壊の享楽」の不完全性(2016年8月28日)

なぜ、マフィア梶田は『シン・ゴジラ』に出演していたのか? 本人に聞いてみた!(2016年8月29日)

枝野幸男『シン・ゴジラ』を語る「3.11当時の官僚の頑張りは映画以上」(2016年8月29日)

ゴジラへの防衛出動を否定=枝野民進幹事長(2016年8月30日)


作品情報

シン・ゴジラ(2016)
SHIN GODZLLA
メディア 映画
上映時間 120分
製作国 日本
公開情報 劇場公開(東宝)
初公開年月 2016/07/29
ジャンル SF/特撮/ミリタリー
映倫 G
現実(ニッポン)対虚構(ゴジラ)。




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