ジョン・ギャラガー『ピラニア リターンズ』:偽乳と子殺し

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ピラニアリターンズ pirahna 3dd

前作『ピラニア3D』が好評だった勢いだけで作られた感のある本作、パワーもスケールも新鮮味もすべてにおいてスケールダウンしているのが微笑ましい(でもピラニアは稚魚から成魚になってるはず)。プールと海が無いと何もできないピラニアの弱点がそのまま脚本上の呪縛となっていて、なんの解決策も施されないまま、前作と同じ路線を突き進んでしまっているので既視感満載、というか観たことのある内容しか出てこない(なので小難しいこと抜きに観られる安心感は揺るぎないけど)。舞台は例によってどんちゃんパーティー会場のプールその名も”Adult Pool”、しかもパニックシーンでフィーチャーされる逃げ惑う女の子たちの豊胸率が増えていて、「そこは絶対に手抜きをしちゃいけないだろ!天然モノ探してこいや!」と声を荒げる諸氏もいるのではないかと推測。これでいいのか!?いや、いいはずがない!ということでカンフル剤のごとく投入されたのが『ベイウォッチ』シリーズで有名なデビッド・ハッセルホフ。

今回の彼のミッションは『ベイウォッチ』のOPを映画内で再現させるおっさんホイホイ要因なんだけど、日本ではむしろ『ナイトライダー』でお馴染み感が強いデビッド・ハッセルホフであるので、完全に本土の聴衆に向けたサービス色が濃厚な演出と言えそう。『ベイウォッチ』で彼の演じたキャラクターを知らないと、いまいちそのズレを楽しめない気がする。ハッセルホフが子供を助けるかどうかで悩みあぐねるシーンは、『ベイウォッチ』で演じたキャラの性格を踏まえて笑うべきか、それとも純粋なギャグなのかの判断がつかない。結果として、このオッサン何もやってねぇ、に近い終幕を迎えるのだけど、妙にハッセルホフとダル絡みしてくる子供の場面に尺をさいていた理由がラストで明らかに。この子供、生き残りのピラニア(しかも陸上を歩けるように進化している!次回作を乞うご期待、笑)に頭ごと持っていかれての首チョンパ状態で死亡するという映画的な禁忌演出の役へと見事に採用されます(禁忌というか、自主規制気味なだけだけど)。作品通してあまりに薄っぺらい仕上がりになってしまったことで監督も最後に自棄を起こしたのか、とにかく世にも珍しい「子殺し映画」に昇格。プールサイドでピクピクと痙攣する首なし子供の死体と、それをなぜか生き残った水着ギャルたちが不適な笑みと共に取り囲んで写メしながらエンドロールを迎える露悪っぷり。まあ、この作風だから許されるっていうのはあるけど意味がよく分からない。でも、そこが一番の見どころ。


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ピラニア リターンズ(2012)
PIRANHA 3DD
監督: ジョン・ギャラガー
上映時間 83分
製作国 アメリカ
公開情報 劇場公開(ブロードメディア・スタジオ)
初公開年月 2012/07/14
ジャンル ホラー
映倫 R18+

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